2月11日デモ詳細と「原発がいらない9つの理由」。
2012年01月27日
「脱原発。知らせたいこと話しながら歩くデモ。」
2月11日沖縄県那覇市国際通りにて行うことにしました。
今回は福島とつながる沖縄デモ実行委員会としてではなく私、増山千花個人が主催なのですが
こちらのブログに詳細を書かせていただけることになりましたので告知させて下さい。
よろしくお願い致します。
2月11日
「脱原発。知らせたいこと話しながら歩くデモ。」
沖縄県那覇市国際通りにて。
15:30県庁前広場集合
16:00デモ出発
17:00牧志公園到着デモ終了
「原発がいらない9つの理由」というのを話しながらゆっくり歩くデモです。
交通上の理由からお子さんと付き添いの方は歩道で一緒に歩きましょう☆
少しでも多くの人に原発の情報を届けたい・・・。
以下はデモで話す「原発がいらない9つの理由」の原稿です。良かったら読んでみてください。
【原発がいらない9つの理由】
①原発=電力ではない
現在の原発の発電量はたったの4%です。54基ある原発はすでに4基しか動いていません。しかし電力不足になっているという話はどこからも聞こえてきません。少なくとも54基ある原発のうち50基はなくとも電力には問題がないということがわかります。東京電力は使用電力を水増ししていることがあきらかになりました。使用電力を水増しし原発の必要性をアピールしていましたが原発の発電量はたったの4%、原発がなくとも電力がまかなえることはあきらかです。電力の恩恵=原発の恩恵ではありません。原発の発電量はたったの4%なのですから。
②原発は低コストではない
原発のコスト計算には交付金も廃炉の費用も事故の補償も使用済み核燃料の処理費用も核燃料サイクル開発運営費用も、含まれていません。発電コストが安くなるように都合のいいところしか計算に入れていません。交付金も税金、事故の補償は税金と電気代値上げ、使用済み核燃料の処理も核燃料サイクルの開発運営費用も電気代に上乗せと税金です。原発に必要なコストが原発のコスト以外で計算されています。原発に必要なコスト全てを計算すればどの発電方式よりも高コストになります。原発が低コストというのは計算の仕方で誤魔化しているだけにすぎません。
③原発=エコという嘘
原発は巨大な湯沸かし器です。原子力でなにをやっているのかと言えばその熱でお湯を沸かして、蒸気でタービンを回して発電しているだけです。原発で沸かされたお湯はその2/3を排熱として海に流しています。毎秒70トンもの温水が原発の周囲の海を暖め続けています。地球温暖化対策として推し進められた原発ですがその実、大量の温水を出し海を暖め続けているのです。
④核のゴミ処理方法がない、原発は「トイレのないマンション」
核のゴミ、使用済み核燃料の処理技術はいまだに確立されていません。どうすることもできない使用済み核燃料は福島第一原発のように原発内に燃料をためておくプールを作りそこにどんどん入れていったり六ヶ所村の再処理工場に運ばれ再処理できずひたすら大量にたまり続けています。そのたまった核のゴミをなんとかするために核燃料サイクルというものを国は推し進めています。核燃料サイクルと呼ばれる核燃料のリサイクルには再処理工場と高速増殖炉の完成が必要不可欠ですが再処理工場には2兆1930億円、このさき約11兆円に必要経費は膨れ上がると言っています。そして高速増殖炉は国費2.4兆円を費やし今も1日あたり5500万円の維持費を使いながら発電実績はほぼゼロ。どちらも税金で運営されています、私たちのお金です。それだけの税金を費やして実用化は出来ていません。使用済み核燃料を処理するための技術は現在ないのです。ならばせめてこれ以上増やさないようにするしかありません。
⑤原発には大量の電力が必要
原発は常に火力のバックアップを必要とする発電です。原発を動かすために火力発電が必要です。そのバックアップ用の火力発電をそのまま電力として利用することは簡単に出来ることです。そのまま火力発電として使用すればいいだけの話なのです。
⑥原発がないと石油に頼りきりになるという嘘
火力発電で石油が占める割合はたったの1/4程度です。残りの3/4は石炭やガスのプラントです。火力=石油というのはイメージです。石油がなくとも火力は使うことが出来ます。
そして火力発電の技術は飛躍的にあがっており環境に影響が少ない最新式のプラントもあるのです。
⑦原発がなくなると雇用がなくなるというのは嘘
原発が廃炉になったとしてもその後30年は管理をするための人手が必要です。使用済み核燃料の管理には気の遠くなるほどの年月が必要です。廃炉にしたからといってすぐに原発で働いていた人々が雇用を失うわけではありません。出来るだけ安全にきちんと管理するには沢山の人の力が必要です。簡単に捨てることの出来るものではなく責任をもって長い間管理しなくてはならないのが原発なのです。
※追記
管理するための人手はなくなりませんし必要ですが、そもそも被曝することを前提とした原発での作業はまっとうな雇用として考えるべきではなく電力会社や国が責任を持って管理するとともにいままで原発で働いていた人々には他の雇用を補償するべき問題でもあります。雇用はなくなりませんが本当はなくなっても問題がないようにしなければならない問題です。
⑧原発は地震に耐え切れない
福島第一原発事故の直接的原因は地震です。東電や政府は福島第一原発の事故を津波のせいにしようとしていましたが津波の前に地震の段階で電源喪失はすでに起こっていたことを認めました。3月11日の福島の地震は日本全国、いつでも起こるレベルの地震です。原発が地震で不具合を起こすような繊細な機械である以上、3つのプレートがせめぎ合う地球上でたった一箇所のこの島国で原子力の安全利用は不可能です。立地条件として日本は最悪の場所なのです。
⑨原発事故の責任は誰も取らない
原発から撒き散らされた放射性物質は誰の物でもないそうです。東電はそう主張し、国はその主張を認めました。この国では原発事故の責任は誰も取りません。誰も責任を取らない以上、原発は運営できないはずです。責任者なき原子力など危なっかしくて到底容認できるものではありません。
◇以上の理由から原発はいらないと考えます。
なるべく簡潔に分かりやすく書いたつもりです。
まだ他にも原発が要らない理由は沢山ありますが
今回はこの「原発いらない9つの理由」をデモで話しながら
ゆっくりと歩いていきたいと思っています。よろしくお願い致します。
2012/01/27
「脱原発。知らせたいこと話しながら歩くデモ。」主催:増山千花
2月11日沖縄県那覇市国際通りにて行うことにしました。
今回は福島とつながる沖縄デモ実行委員会としてではなく私、増山千花個人が主催なのですが
こちらのブログに詳細を書かせていただけることになりましたので告知させて下さい。
よろしくお願い致します。
2月11日
「脱原発。知らせたいこと話しながら歩くデモ。」
沖縄県那覇市国際通りにて。
15:30県庁前広場集合
16:00デモ出発
17:00牧志公園到着デモ終了
「原発がいらない9つの理由」というのを話しながらゆっくり歩くデモです。
交通上の理由からお子さんと付き添いの方は歩道で一緒に歩きましょう☆
少しでも多くの人に原発の情報を届けたい・・・。
以下はデモで話す「原発がいらない9つの理由」の原稿です。良かったら読んでみてください。
【原発がいらない9つの理由】
①原発=電力ではない
現在の原発の発電量はたったの4%です。54基ある原発はすでに4基しか動いていません。しかし電力不足になっているという話はどこからも聞こえてきません。少なくとも54基ある原発のうち50基はなくとも電力には問題がないということがわかります。東京電力は使用電力を水増ししていることがあきらかになりました。使用電力を水増しし原発の必要性をアピールしていましたが原発の発電量はたったの4%、原発がなくとも電力がまかなえることはあきらかです。電力の恩恵=原発の恩恵ではありません。原発の発電量はたったの4%なのですから。
②原発は低コストではない
原発のコスト計算には交付金も廃炉の費用も事故の補償も使用済み核燃料の処理費用も核燃料サイクル開発運営費用も、含まれていません。発電コストが安くなるように都合のいいところしか計算に入れていません。交付金も税金、事故の補償は税金と電気代値上げ、使用済み核燃料の処理も核燃料サイクルの開発運営費用も電気代に上乗せと税金です。原発に必要なコストが原発のコスト以外で計算されています。原発に必要なコスト全てを計算すればどの発電方式よりも高コストになります。原発が低コストというのは計算の仕方で誤魔化しているだけにすぎません。
③原発=エコという嘘
原発は巨大な湯沸かし器です。原子力でなにをやっているのかと言えばその熱でお湯を沸かして、蒸気でタービンを回して発電しているだけです。原発で沸かされたお湯はその2/3を排熱として海に流しています。毎秒70トンもの温水が原発の周囲の海を暖め続けています。地球温暖化対策として推し進められた原発ですがその実、大量の温水を出し海を暖め続けているのです。
④核のゴミ処理方法がない、原発は「トイレのないマンション」
核のゴミ、使用済み核燃料の処理技術はいまだに確立されていません。どうすることもできない使用済み核燃料は福島第一原発のように原発内に燃料をためておくプールを作りそこにどんどん入れていったり六ヶ所村の再処理工場に運ばれ再処理できずひたすら大量にたまり続けています。そのたまった核のゴミをなんとかするために核燃料サイクルというものを国は推し進めています。核燃料サイクルと呼ばれる核燃料のリサイクルには再処理工場と高速増殖炉の完成が必要不可欠ですが再処理工場には2兆1930億円、このさき約11兆円に必要経費は膨れ上がると言っています。そして高速増殖炉は国費2.4兆円を費やし今も1日あたり5500万円の維持費を使いながら発電実績はほぼゼロ。どちらも税金で運営されています、私たちのお金です。それだけの税金を費やして実用化は出来ていません。使用済み核燃料を処理するための技術は現在ないのです。ならばせめてこれ以上増やさないようにするしかありません。
⑤原発には大量の電力が必要
原発は常に火力のバックアップを必要とする発電です。原発を動かすために火力発電が必要です。そのバックアップ用の火力発電をそのまま電力として利用することは簡単に出来ることです。そのまま火力発電として使用すればいいだけの話なのです。
⑥原発がないと石油に頼りきりになるという嘘
火力発電で石油が占める割合はたったの1/4程度です。残りの3/4は石炭やガスのプラントです。火力=石油というのはイメージです。石油がなくとも火力は使うことが出来ます。
そして火力発電の技術は飛躍的にあがっており環境に影響が少ない最新式のプラントもあるのです。
⑦原発がなくなると雇用がなくなるというのは嘘
原発が廃炉になったとしてもその後30年は管理をするための人手が必要です。使用済み核燃料の管理には気の遠くなるほどの年月が必要です。廃炉にしたからといってすぐに原発で働いていた人々が雇用を失うわけではありません。出来るだけ安全にきちんと管理するには沢山の人の力が必要です。簡単に捨てることの出来るものではなく責任をもって長い間管理しなくてはならないのが原発なのです。
※追記
管理するための人手はなくなりませんし必要ですが、そもそも被曝することを前提とした原発での作業はまっとうな雇用として考えるべきではなく電力会社や国が責任を持って管理するとともにいままで原発で働いていた人々には他の雇用を補償するべき問題でもあります。雇用はなくなりませんが本当はなくなっても問題がないようにしなければならない問題です。
⑧原発は地震に耐え切れない
福島第一原発事故の直接的原因は地震です。東電や政府は福島第一原発の事故を津波のせいにしようとしていましたが津波の前に地震の段階で電源喪失はすでに起こっていたことを認めました。3月11日の福島の地震は日本全国、いつでも起こるレベルの地震です。原発が地震で不具合を起こすような繊細な機械である以上、3つのプレートがせめぎ合う地球上でたった一箇所のこの島国で原子力の安全利用は不可能です。立地条件として日本は最悪の場所なのです。
⑨原発事故の責任は誰も取らない
原発から撒き散らされた放射性物質は誰の物でもないそうです。東電はそう主張し、国はその主張を認めました。この国では原発事故の責任は誰も取りません。誰も責任を取らない以上、原発は運営できないはずです。責任者なき原子力など危なっかしくて到底容認できるものではありません。
◇以上の理由から原発はいらないと考えます。
なるべく簡潔に分かりやすく書いたつもりです。
まだ他にも原発が要らない理由は沢山ありますが
今回はこの「原発いらない9つの理由」をデモで話しながら
ゆっくりと歩いていきたいと思っています。よろしくお願い致します。
2012/01/27
「脱原発。知らせたいこと話しながら歩くデモ。」主催:増山千花
Posted by 福島とつながる沖縄デモ実行委員会 at 04:52│Comments(4)
この記事へのコメント
福島の原発問題を利用して基地反対運動をするのはやめてください。
デモ行進とか迷惑で不愉快です。
デモ行進とか迷惑で不愉快です。
Posted by 福島 at 2012年01月31日 18:07
原発問題を利用して基地反対運動をしていると思わせてしまったこと大変悲しく思います。迷惑で不愉快な思いをさせてしまうこと申し訳なく思います。ごめんなさい。 増山千花
Posted by 福島とつながる沖縄デモ実行委員会
at 2012年02月01日 16:30

原発が 占めている割合は
4%ではなく 約30%ですよ
4%ではなく 約30%ですよ
Posted by デモの意味とは? at 2012年07月07日 15:58
"デモの意味とは?"さん、
ここに帰ってくるとは思えませんが、この記事を読む人に対して、こんなコメントを放置していたら、未だに情報収集中の脱原発初心者にとって紛らわしいので管理人さんに代わって訂正させて頂きます。
”原発が 占めている割合は
4%ではなく 約30%ですよ”
っていうのは、福島第一原発が爆発するまで、電力各社が火力・水力を無理やり停めて、原発に作られていた(と言っていた)割合です。
この記事がでた2012年1月「現在の原発の発電量」はたったの4%で合っています。
一旦停止させていて、夏になっても必要もなかったのに無理やり形だけ再稼動させた大飯原発の発電量です。
ここに帰ってくるとは思えませんが、この記事を読む人に対して、こんなコメントを放置していたら、未だに情報収集中の脱原発初心者にとって紛らわしいので管理人さんに代わって訂正させて頂きます。
”原発が 占めている割合は
4%ではなく 約30%ですよ”
っていうのは、福島第一原発が爆発するまで、電力各社が火力・水力を無理やり停めて、原発に作られていた(と言っていた)割合です。
この記事がでた2012年1月「現在の原発の発電量」はたったの4%で合っています。
一旦停止させていて、夏になっても必要もなかったのに無理やり形だけ再稼動させた大飯原発の発電量です。
Posted by chihointokyo at 2014年01月20日 05:56